アロマセラピーをよく理解するために、
精油のプロフィールや精油の化学、注意事項や安全性、活用方法や蒸留法、
希釈やブレンド、メカニズムや嗅覚など、全てがもちろん大切であり重要な学びです。

そして、これらを土台としてしっかりと基礎で理解することで、
積み上げる学びや専門性の軸となり、ヒントとなっていきます。
私たちは、常に答えやヒントが導き出せる基礎の学びを、
ぜひみなさんにも土台として作って欲しいと願っています。

しかし、いつのまにか最も大切な「香りを楽しむ」ということを忘れてしまうことがあります。それは、アロマセラピーという形や方法、注意やあり方に捉われすぎて、
「頭」で使うようになってしまうことがあるからです。
そうなると、誰か相手の人にも「頭」や「文字」ですすめるようになってしまいます。

どんなに理解が深くなり、教えたり学びを継続しても、
忘れてはいけない一番大切なことは、「香りを楽しむこと」です。
もしそうではなくなってしまったら、それはどこか感覚を無視することになり、
=働かない結果、無理に活用するネガティブなストレス反応をもたらします。

個々に環境も食べ物も好みも生活も違うのに、香りがみんな同じであっていい
ということはありません。だからこそ、他の人に感覚を合わせる必要がないのが
目に見えない自分で感じる「嗅覚」の感覚です。
どこかに縛られたり、無理に型にはめる必要はありません。

自分が楽しめる香りを感じることができる時、初めて芳香療法としての
アロマセラピーの力が発揮されます。

最もシンプルで忘れてはいけない根本のように思えて、
いつのまにかこの大切な部分をどこかに忘れてきてしまうことがあります。

精油のブレンドも、形や型、レシピや「頭と文字」ではなく、
まず私たち自身がどのようにその素材となる精油を感覚に宿し、
そしてそこから料理ができるか。そこがスタートです。

「香りを楽しむこと」
この感覚に反することは、きっと心と身体のどこかに反しているかもしれません。