アロマセラピーは「芳香療法」です。
そして私たちARTQが実践しているのもこの芳香療法です。

間違ってはいけないのは、「アロマセラピー=マッサージ」ではないということです。

マッサージケアに、ただ精油を使うだけでアロマセラピーとなるのか?
と言われれば、それは確かに香りはするのですが、マッサージを行っている人が何を選択し、それはなんのためなのか?というのはどこまで理解できているかは不明です。

アロマセラピーは必ずしもマッサージケアがセットではない

アロマセラピーの中でのマッサージケアはあくまで活用方法の1つであり、
他にもフットバスやハンドバス、入浴や芳香浴など、さまざまに精油を活用し、香りを嗅覚や呼吸から取り込んで感じるための方法があります。

この選択は人それぞれであり、アロマセラピー-としては、
芳香を軸としてコンサルテーション(悩みや相談)を受けながら精油を選択し、ブレンドして、それをクライアントが自宅などで活用するために購入していく、というように必ずしもマッサージケアを行うことがセットではありません。

お話をして精油をブレンドするだけでセッションが終了となることも、大切なアロマセラピー(芳香療法)セッションです。

アロマセラピーにはその理論と活用、マッサージケアにもその理論と活用、そしてタッチケアとしての理論と活用がそれぞれにあり、アロマセラピーマッサージというのはそれを融合させた1つの形です。

アロマセラピーとアロマテラピーの違い

さらに、よくあるご質問ですが、アロマセラピーとアロマテラピーの違いです。

これは、英語と仏語の違いであり、どちらかが明らかに何かの考え方を示しているものではありません。
また、各国でアロマセラピーが始まった歴史や導入時期もそれぞれに異なります。

精油(香油)などの活用は、歴史としてエジプト時代まで遡りますが、近代的に近しい歴史でご説明すると、フランス人化学者であるルネ・モーリスガットフォセが、1937年に初めて「Aromatherapie-アロマテラピー-」という言葉を誕生させ、自著のタイトルとして出版しています。
また、その後同じフランス人軍医であったジャン・バルネが1942年に第二次世界大戦に従軍した際に精油を活用したことで知られています。フランスはこういった歴史を経て、その活用がスタートし、化学者や医師、薬剤師が主体となって啓蒙されているために、経口を含めたメディカル専門での活用が軸となっています。

しかし、イギリス・オーストラリアやアメリカで発展しているアロマセラピーは、フランスと同じような歴史ではなく、マッサージケアや美容、心と身体のバランスを軸とした発展の仕方が軸となっていますので、経口するというような考え方はフランスと同じように学問として発展していません。

心と身体のバランスを軸においたアロマセラピーの活用

日本やオーストラリア、他のアジア諸国におけるアロマセラピーは、英国の流れに強く影響を受けていますが、情報としてフランス式の活用が専門家のアドバイスなしに広がることは情報が錯綜(さくそう)していると考えられます。
さらに日本の医療従事者がフランス式を行うとなると、あくまでそれは治療を目的とした活用になり、心や身体のバランスに軸をおいた一般の活用ではなくなります。

日本でどういった活用が主体となっているのか?をしっかりと規制と共に理解することで、どのような活用や学びが必要であるか?は自ずと判断してくことができるようになります。
あまりさまざまな情報をミックスしてしまうと、間違った精油の使用にもつながることを忘れないでください。